書き出し小説とは?
「書き出し小説」ってご存知ですか(^.^)??
「挫折を経て、猫は丸くなった。」
この本のタイトルも書き出し小説なのですが、
書き出し小説とは、文字通り小説の書き出しのことで、その一文だけで完結してしまう作品のことをいいます。
普通の小説と違い本文がないので、物語の冒頭だけ与えられて、その続きは完全に読者の想像にまかせられます(゜o゜)
一文だけ読んで面白いのか?と思ってしまうかもしれませんが、
小説の書き出しの一文は話の「つかみ」の部分にあたり、その一文を読んでもっと続きが読みたくなるか、興味をなくしてしまうかが別れてしまうほど重要な部分であるとも言えます。
「メロスは激怒した。」
これは誰もが知っている小説「走れメロス」(太宰治)の書き出しの一文ですね。このようにインパクトのある書き出しは、その一文だけで読者の興味を惹きつけます(^^)
個人的に今まで読んだ小説の中でインパクトの強かった書き出しは
「春が二階から落ちてきた」
これは小説「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)の書き出しなのですが、この一文だけでは複数の意味
にとらえられますし、どういった意味なのか知りたいがためにこの先を読み進めたくなります。
では、「挫折を経て、猫は丸くなった」の中から個人的に「面白い」「思わず続きが読みたくなる」と思った作品を何点か紹介したいと思います(^^)
・『その罵倒が告白だと気づいたのは翌日の放課後だった。』
・『ボブの合気道は結局力で投げている。』
・『全員かかってこいよ。鍵をかけたアカウントでつぶやいた。』
・『旦那の携帯に登録されている「マクドナルド武蔵境店」が
私の電話番号だった。』・『ロボットが人間に始めてついた嘘は「似合っていますよ」だった。』
『挫折を経て、猫は丸くなった』より引用
全部で416個記載されているうちのたった5個なのでまだまだ面白い作品がありますので、是非読んでみて下さい(*^^)v
夏休みの読書感想文に書きやすい本
中高生の方は夏休みや冬休みの宿題として読書感想文が出されることもあるのではないのでしょうか(゜o゜)?
自分から進んで読むのでなく、読めと言われるとなかなか気が進まない気持ちはよくわかります(゜゜)(笑)
管理人は昔から小説を読むのが好きだったのであまり苦にはなりませんでしたが
普段読まない人からすれば、読みたくもないものを無理やり読んで、無理やり感想をまとめなければいけない地獄のような宿題かと思います(T_T)
もし、読書感想文の本を自分で選んで良いのであれば(学校によっては指定されている場合もあるので)今回紹介した「挫折を経て、猫は丸くなった」を読書感想文の本に選んでみてはどうでしょうか(^^)??
宿題代行サービスなんかもありますが、やはり本を読むということ自体はいいことだと思いますし、実際社会人になってからも本を読む習慣があると役立つ場面が出てくると思います(^^)
なるべく自分で読んでみて、自分なりにまとめてみるという経験はしておくべきだと思います。
ただ本を読むのが苦手な人にいきなり数百ページの文章を読めと言われてもなかなか厳しいものがあると思いますし、そもそも興味のないものを読んだところで頭に入ってこず時間の無駄でしかないと思います。
書き出し小説は一文で終わるので、本を読むことに苦手意識がある方にはかなりおすすめだと思います(^^)
全部のページを読まなくても適当に開いたページの書き出し小説を2.3個読む。これだけなら1日に数十秒あればできますし、そのなかで面白いと思った書き出し小説について自分なりにその後のストーリーなんかを考えていけば読書感想文は完成するのではないでしょうか(*^^)v
何事も最初からハードルの高いことをしようとするのはなかなか難しいものです(._.)
一度『挫折を経て、猫は丸くなった』を読んでみて、それから他の小説や本にチャレンジしてみてはいかがでしょうか??
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