筆者の目撃体験
定時を過ぎて2時間ほどが経過したオフィスには残り5人。
「お先に失礼しまーす」
先週入社したばかりの40代後半のおばさまが席をたつ。
黒っぽいスーツの少しふくよかな背中のシルエット。
「お疲れ様です」僕はそう言いながら
出口へ向かう彼女の足元で何かがたなびくのを目の端に捉えた。
思わず目で追いかける。
スカートの裾から白い尻尾のようなものが揺れている。
あれはトイレットペーパー。
「素敵な尻尾ですね(^^)」
言えるはずがない。
先週入社されたばかりでまだ挨拶程度の言葉しか交わしていないのに。
「黒のスーツに白の尻尾のコントラストが素敵です(^^)」
嫌味にしか聞こえんだろう。
僕が彼女の尻尾に気付いてから彼女がオフィスを出ていくまでのほんの数秒の間に、疲れた脳みそをフル回転させても彼女を傷つけることなく知らせる方法が思いつかなかった。
連絡先を交換するほどに仲良くしている女性社員なら本人に直接メールやラインすることもできるが、ほとんど話したこともない。
多少恥ずかしい失敗をしても自虐ネタにして笑い話にするようなタイプの人でもなさそう。
昼間であれば他の女性社員から言ってもらうこともできただろうに、運悪く人の少ない時間で気づいたのはどうやら僕一人のようだ。
帰り道に親切な人が気づかせてくれるだろうか。
仮にそうだとしても外に出て大勢の見知らぬ人に見られるくらいなら僕一人に見られるだけで収まったほうがよかったのではないか?
そんな事ばかり考えてしまって仕事が手につかない。
パソコンの電源を落とし、10分ほど前に僕の頭の中で起きていた激闘を知る由もない残りの3人に挨拶をすませて帰路についた。
翌朝、尻尾のなくなった彼女を見ていろんな意味で切なくなる。
せめてもの償いに昨日見たことは社内の人間には絶対に語らないことを密かに誓った。
-完-
BGMは大森靖子「ノスタルジックJ-pop」でいきましょう
トイレットペーパー なぜ挟まる? なぜ引きずってきてしまう?
トイレットペーパーをズボンやスカートに挟んだまま歩いていた。
漫画で見たり、テレビやラジオで誰かが話しているのを聴いたことがあっても、実際にその状況を目の当たりにするとなかなか本人に話かけるのに躊躇してしまいます。
というより一生のうちで1回出くわすかどうかの状況かと思いますが、やはりどうやってトイレットペーパーが挟まってしまうのかが気になるところです。
調べてみたところ、何人かの尻尾をぶらさげて歩いてしまった人の体験談を見つけたのですが
①和式のトイレの場合
しゃがんで用を足した後、立ち上がると丁度腰の位置あたりにトイレットペーパーが設置されていることが多いのですが、これを気づかないうちにズボンやスカートに巻き込んでしまうということがあるようです(+_+)
②洋式トイレの場合
便座に直接座るのが嫌なのでトイレットペーパーを適当な長さにとって便座に敷いて用を足したあと、流したつもりがスカートやズボンに巻き込んでしまうということがあるようです(+_+)
和式、洋式のどちらでもトイレットペーパーを引きずってしまう可能性があるということになりますね(T_T)
トイレットペーパーがズボン、スカートに挟まってしまうのを防ぐには?
トイレットペーパーを引き連れて歩いてしまう理由がわかったところで対処法を考えたいのですが、やはりプライベートな空間ということもあり、自分自身で気をつけるのが1番の予防策でしょう(゜゜)
家の中であれば、全身が映る姿見を玄関において出かけるまえに後ろ姿もチェックする習慣をつける。
公共のトイレを利用する場合は手洗い場にある鏡で腰回りもしっかりチェックする。
普段から身だしなみに気を付ける習慣をつけておくのが大切ですね(^^)
コメント